2023年10月24日
ー魂の不死についてー プラトン著 岩波文庫 BC399年春、ソクラテスは「国家公認の神々を拝まず、青年を腐敗させる」という罪で告発され、刑死する。刑死の日の早朝、別れを告げに来た弟子たちと日暮れまで魂の不死について語り合 […]
2023年7月10日
最後に守るべきものは何か 山本史華著 梓出版社 とても丁寧に、私たちが直面しながらも考えることを避けがちな”生命倫理”について語られています。主題は、「医学・医療の急速な進歩に合わせて目まぐるしい対応を迫られる生命倫理学 […]
2023年4月25日
平尾昌宏著 晶文社刊 とかく敬遠されがちな倫理(学)を、とてもわかりやすく、面白く説明されている倫理学入門書です。平尾氏曰く、「倫理がなければ生きることすら難しい。人生の局面で判断を間違わないために、正義と愛と自由の原理 […]
2023年3月2日
ー看護であること・看護でないことー フロレンス・ナイチンゲール著 現代社 「すべての病気は、その経過のどの時期をとっても、程度の差こそあれ、その性質は回復過程であって、必ずしも苦痛を伴うものではない。(以下省略)」「病気 […]
2022年12月30日
ー獄中哲学対話ー 陸田真志・池田晶子著 新潮社刊 死刑囚陸田真志氏と哲学者池田晶子氏との書簡集です。池田氏の著書にあった言葉が、獄中の陸田氏に刺さり、彼が池田氏に手紙を書きました。それを契機に手紙のやり取りが始まりました […]
2022年8月11日
池田晶子著 毎日新聞出版刊 「本来は、どこまで自分というものを消してゆけるかが人生なのだ。(中略)言わば生きながら死んでゆくのが人生の自然なのだ。哲学は死の学びだと故人は言いましたが、全くその通りだと思います。」と47歳 […]
2022年8月10日
平野啓一郎著 岩波書店刊 「死刑制度」については漠然と反対の気分でいましたが、この本を読んで「なぜ人を殺してはいけないのか」について真剣に考えさせられました。法学部出身でもある芥川賞作家平野啓一郎氏。「死刑制度」がある国 […]
2022年7月6日
中村元訳 岩波文庫 仏教の経典には難解なものが少なくありませんが、この本はゴータマ・ブッダの考えがわかりやすく書かれています。数多くの箴言から、私の心に残ったのは、「善をなすのを急げ。悪から心を退けよ。善をなすのにのろの […]
2022年4月15日
ー世界の見方は変えられるー ハナムラチカヒロ著 河出書房新社 ”まなざし(風景異化論)の研究者でありランドスケープアーティストである著者は、なぜ世界は一向に良くならず、ますますおかしな方向に進むように見えるのだろうかと問 […]
2022年2月4日
ー希望の歴史(上・下)ー ルトガーブレグマン著 文藝春秋刊 人間の本質は善か悪か、もし善であるならばなぜ悪に陥るのか、ホッブスとルソーの二項対立を起点に人類の歴史から読み解いた著作です。著者は人類創生からロンドン大空襲、 […]