日常のなかの生命倫理

最後に守るべきものは何か 山本史華著 梓出版社

とても丁寧に、私たちが直面しながらも考えることを避けがちな”生命倫理”について語られています。主題は、「医学・医療の急速な進歩に合わせて目まぐるしい対応を迫られる生命倫理学から距離を取りながら、しかしそれでも変わりにくい日常の生命倫理をどのようにして少しずつ変えていくべきなのか」。考え続けることを諦めず、できるだけ多くの人たちの視点を理解しようと努めることを勧める、慈愛に満ちた一冊です。