哲学・思想

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思いがけず利他

中島岳志著 ミシマ社 「利他には独特のうさんくささがつきまとう」と氏は、利他の本質を、落語「文七元結」、親鸞「悪人正機」、ヒンディー語の与格構文、九鬼周造氏「偶然性の問題」等を例に挙げながら探究しています。「自分がどうし […]

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縁食論

ー孤食と共食の間ー  藤原辰史著 ミシマ社 「そもそもすべての食材が商品化を断念して、直接、無料食堂に運ばれるような国があれば。~中略~社会の競争からもれでた人たちがふらっと立ち寄れる食べる場所が増えるとすれば。いったい […]

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はずれ者が進化をつくる

稲垣栄洋著 ちくまプリマー新書 雑草生態学を研究されている稲垣教授が、とてもわかりやすく進化の秘密について説明されています。その中では、「強いものが生き残るとは限らない、弱い生きものが繁栄している」「雑草は弱いが違う強さ […]

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仏教は心の科学

アルボムッレ・スマナサーラ著  宝島社文庫 「なぜ企業不祥事はなくならのないのか」「なぜ犯罪はなくならないのか」など経営学、犯罪心理学でも根本的な原因に接近できないとあきらめかけた時出会った一冊です。スマナサーラ氏は上座 […]

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なぜ世界は存在しないのか

マルクス・ガブリエル著  講談社選書メチエ 現代世界の中で意味のある哲学とは何なのか。ガブリエル氏はそれが「新しい実在論」であり、「すべてを包摂する自己完結した真理など存在せず、むしろさまざまな見方の間を取り持つマネージ […]

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民藝とは何か

柳宗悦著 講談社学術文庫 1889年生まれの宗教哲学者である柳氏は、それまでの大衆から離れ上流階級だけが理解する富貴な”美”を否定し、より”生活に密着した美”=「民藝」として再定義しました。民衆が日々用いる工芸品であり、 […]

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