はずれ者が進化をつくる

稲垣栄洋著 ちくまプリマー新書

雑草生態学を研究されている稲垣教授が、とてもわかりやすく進化の秘密について説明されています。その中では、「強いものが生き残るとは限らない、弱い生きものが繁栄している」「雑草は弱いが違う強さを持っている」など、雑草の生態等について説かれ、個性の価値、人間の認識能力の傾向と限界、生き残りの知恵などが示されています。人の生き方だけではなく、経営、教育、子育てなど多くの点で参考になる良書です。