看護覚え書 

ー看護であること・看護でないことー フロレンス・ナイチンゲール著 現代社

「すべての病気は、その経過のどの時期をとっても、程度の差こそあれ、その性質は回復過程であって、必ずしも苦痛を伴うものではない。(以下省略)」「病気の症状と思われている症状や苦痛はまったく別のものからくる症状、すなわち、新鮮な空気とか陽光、暖かさ、静かさ、清潔さ、食事の規則正しさと食事の世話などのうちのどれか、または全部が欠けていることから生じる症状であることが非常に多い。」ナイチンゲールは、当時の患者を取り巻く衛生状況等の劣悪さを具体的に指摘し、看護を担当するすべての人に、正しい知識や注意力・観察力の大切さを説いた偉大な思想家・実践家でした。