悪人力
今中博之著 河出書房新社 ー逆説的教育論ー
自身も先天的障害をもつ今中氏。その体験から、どんな人にも宿る”悪”を真正面に見つめ、深く考えている誠実な書です。今中氏は、悪人を「自分の好むものを貪り、自分の嫌いなものを憎み嫌悪する。ものごとに的確な判断が下せずに、迷い惑う自己中心的な人間」と定義しています。まさしく私も悪人!です。その上で、今中氏は、己の悪を自覚するからこそ悪を制御できる、と述べています。自分の中の悪を見据える、弱さを晒す、そこから他者との信頼が生まれる、という実践的な教えでした。

