尾畠春夫のことば
白石あづさ著 文藝春秋
スーパーボランティアとよばれる尾畠春夫さん。65歳で魚屋をやめ、その後災害のたびに毎月5万5千円の年金から貯めたガソリン代で被災地に向かっておられます。まったく対価を受け取らず黙々と被災者のためにできることをし、日頃も国道や海岸の清掃を一人でされています。「女性の言うことに絶対ノーと言わない、逆らわない。女性がおるから男はこの世に生まれてきたのだから」という女性への尊敬の念、「米一粒、汁一滴の気持ちになってみる」食事への感謝、「口数少なく、手数を多くやりましょう」「賞状なんてもろうても何にもならん」など飾らない生き方とことばが心に残ります。