懐かしい未来

ラダックから学ぶ  ヘレナ・ノーバーグ・ホッジ著 懐かしい未来の本

なぜ世界はひとつの危機からまた別の危機へと揺れ動くのだろうか。筆者はその問いを抱え、チベット高原のラダックで16年間を過ごします。その結果、自分が属する産業社会における開発過程が貪欲さや競争、攻撃性を強化させ、破壊への潜在的可能性をより増大させていることに気づきます。彼女はラダックの体験から「健全な社会とは、緊密な人間関係と相互依存を促し、各個人に無条件で感情的な支えを提供できる社会である。そしてこのような養育環境の中で、個人は安心して自由になり自立する」と確信を得ます。そして都市と農村、男性と女性、文化と自然の均衡を目指す持続可能なかじ取りが必要として、私たちのあるべき未来を”懐かしい未来”と表現しました。