いのちの場所
内山節著 岩波書店
普段曖昧に語られている「いのち」。その「いのち」をどうとらえるべきのか?哲学者内山節さんが暮らす長野県上野村では、「いのち」は、その地域の自然、ご先祖様、ご近所様、友人、知人などの関係の中に存在している、と語られます。一方現代の「いのち」は自分の「いのち」が中心であり、他の「いのち」を自分より下の「いのち」として差異を求め、いわば剣山のような生命世界を創り出している、孤独な「いのち」たちである。この本は、私自身が住む地域と人々との関係性を見直すきっかけを与えてくれました。