Humankind

ー希望の歴史(上・下)ー ルトガブレグマン著 文藝春秋刊

人間の本質は善か悪か、もし善であるならばなぜ悪に陥るのか、ホッブスとルソーの二項対立を起点に人類の歴史から読み解いた著作です。著者は人類創生からロンドン大空襲、タイタニック号沈没、台風カトリーナによるニューオリンズの災害などさまざまな社会的な事件を詳細な調査分析によって真実に迫ります。現代社会に広がる人間不信に希望を投じ、人間性の限界を踏まえながらどのように社会を再設計すべきか、それらの胎動を踏まえながら私たちに道標を示してくれています。